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実行委員長より

 土壌肥料学会の若手の会は、若手研究者の勉強・交流の場として開催されてきました。近年では、学会を主催する大学が若手の会の企画・運営を行うことが通例となっており、今年は「土壌肥料若手の会inつくば2011」と題して、筑波大学の土壌環境化学研究室が担当します。至らないところも多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
 ところで、若手の会は、数十年前から続く長い歴史がありますが、今回の若手の会は特別な会だと考えています。なぜなら2011年は、私たち日本人にとって大変不幸な出来事に見舞われ、同時に土壌学にも困難な課題を突き付けられた年だからです。 3月11日、東日本は大地震、大津波、原発事故に見舞われ、被災地の方々はもとより、全ての日本人の心に、大きな傷を残しました。そして、生活や生産の基盤である土壌は、「放射能汚染」と「塩害」という問題に直面することになりました。どちらも土壌学と深く関わり、しかも早急な対策が求められているにも関わらず、日本における研究蓄積は十分でないと思います。 このような状況の中、「土壌学を学ぶものとして、私たちは何ができるのか、何をするべきなのか」、と自問している方が大勢いるのではないでしょうか。一人で悶々と考えるより、土壌を愛する多くの仲間達と共に語り合うことの方が、有意義かもしれません。
 今、日本は総力を挙げて復興への道を歩もうとしています。土壌学も、皆で手を携えて、様々な困難を乗り越えるべきではないでしょうか。同じ空間と時間を共有し、活発な議論を交わすことで、心強い大切な仲間を得られる−私たち実行委員会は、そんな若手の会をご提供したいと考えています。皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

土肥若手の会 in つくば2011
実行委員会委員長 須田 碧海

メンバー紹介

実行委員長 須田 碧海(すだ あおみ)

博士課程2年。農業と野球をこよなく愛す、一児のパパ。研究に対する情熱も人一倍。北海道仕込みの天パはしっかり息子に受け継がれました。

研究テーマ:火山灰土壌におけるマンガン・鉄酸化物と重金属動態

副実行委員長 神田 隆志(かんだ たかし)

博士課程3年。ユーラシア大陸を駆ける土壌研の頼れる番長。体育会系丁寧語と中国語を操る元アメフト部。運動神経抜群のパンダ好き。

研究テーマ:半乾燥地における土壌有機物安定化に関わる有機・無機複合体の存在形態

副実行委員長 若林 正吉(わかばやし しょうきち)

博士課程3年。人と文化と土壌をつなぐ文化土壌学の第一人者で、一般分析と微細形態のスペシャリスト。貧乏生活が趣味との専らの噂。

研究テーマ:関東ローム大地における伝統的客土施行による人為的土壌生成過程

監査 江口 哲也(えぐち てつや)

博士課程3年。高度な専門知識から雑学まで何でもおまかせ。メガネを外すと温和な雰囲気が一転、武闘派に変身する鹿島神流の使い手。

研究テーマ:屋久島に分布する火山灰由来土壌の生成および分類に関する研究

広報(Web) 高橋 純子(たかはし じゅんこ)

博士課程2年。木登りとサッカーが好きですと言ったら大学に合格。最近はそれに穴掘りが加わりました。目標は樹木医学と土壌学を繋げる事。

研究テーマ:日本海側森林土壌における硫黄循環に関する研究−その現存量、起源および将来予測

広報(イラスト) 中塚 博子(なかつか ひろこ)

修士課程1年。かわいい見た目とおっとりした性格の反面、鹿をもさばく野生人。そのマイワールドを表現すべく、絵本作家を志す。方向音痴な旅人。

研究テーマ:関東ロームにおける無肥料栽培圃場の土壌特性

経理 折居 琢磨(おりい たくま)

修士課程2年。自分大好き筋トレマニア。人を喜ばせることはもっと好き。誰よりも働き、その信頼は厚い。特技の料理はプロ級の腕前。

研究テーマ:エジプトナイルデルタにおける灌漑水の水質と土壌諸性質との関係

イベント 羽生 一予(はにゅう かずよ)

博士課程1年。どんな小さな生き物にも最大の愛を注ぐ鍼灸師。プロジェクトワイルドでの豊富な経験を活かして土壌教育の発展に力を注ぐ。

研究テーマ:自然観察の森における土壌の環境教育の現状と展望

イベント 井佐 芙美佳(いさ ふみか)

修士課程2年。新潟が誇る、天然ドジっ娘癒し系。周囲に心遣いと幸せを運ぶ一方、自分には厳しく芯の通った女性の鏡。クラリネット奏者。

研究テーマ:フスタイ国立公園における土壌荒廃地域の回復に関する研究

イベント 茂木 もも子(もぎ ももこ)

修士課程1年。笑顔はじける土壌研のムードメーカー。万年花粉症でも日本の林業のために尽くします。その想いの強さと純粋さは本物。

研究テーマ:ヒノキ放棄林における土壌呼吸を中心とした炭素収支に関する研究

イベント 八下田 佳恵(やげた よしえ)

修士課程1年。エネルギッシュな行動力と、自由な発想を武器に、グローバルな舞台で活躍。特技は調査を邪魔するアラブ人の説得。

研究テーマ:エジプト・ナイルデルタ中部における塩類集積への稲の栽培間隔の影響

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若手の会について

リンク

日本土壌肥料学会

2011年度つくば大会


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